パンタグラフ部品、左右逆のまま運転

 東海道新幹線の「のぞみ」が昨年5月、作業ミスからパンタグラフの部品を左右逆に取り付けたまま、12日間にわたって営業運転していたことが5日に判明しました。

 JR東海によると、作業ミスがあったのは、パンタグラフの最上部で架線から受電する幅1.9メートル、重さ12キロの「舟体(ふなたい)」と呼ばれる部分で、昨年5月4日に大阪府内にある車両基地で作業員2人が12号車の舟体を交換した際、左右を逆に取り付けたと言う事です。

 点検役の作業員が交換箇所を目視で確認したが、不備に気づかず、その後に6回あった車両検査でも不備が発見されませんでした。同社によると、舟体を逆に取り付けた場合、風圧でパンタグラフを押し上げる力が増加。架線が通常より摩耗する可能性があるが、強度的に問題はないという。

 同16日に新横浜駅に車両が到着する際、架線が通常より揺れているのに駅員が気づき、指令所に連絡。翌日の点検で取り付けミスがわかった。同社は原因を「単純な作業ミス」と説明、「安全に支障をきたすことはないが、真摯に受け止め、再発防止に努めたい」としています。

中国が8割増

 日本政府観光局の17日発表によると、今年1月から11月に日本を訪れた外国人旅行者数(推計)が前年同期比28・2%増の1217万7500人になったそうです。観光庁の久保成人長官は「年間では1300万人を超えると見込んでいる」と述べました。

 これまでの年間の最高は昨年の1036万3900人で、1200万人を突破したのは初めてのことです。国・地域別で見ると、台湾が27・0%増の261万7700人で最多。韓国が2位で9・3%増の248万4400人、3位は中国が82・2%増の221万9300人となっています。

 円安で輸出産業が即復活、とならなかったのは、多くの生産拠点が海外に移転していたから。これが国内に回帰するには時間が必要で、景気回復が思うように進まない原因の一つ。そんな中即効性が高いのが観光面。円安が進行すると見る見る外国人旅行者が増えて、中国人観光客に到っては8割増というわけです。

稲の新品種、恋の予感

 独立行政法人農研機構の近畿中国四国農業研究センター(広島県福山市)が開発した、高気温にも耐えられるイネの新品種「恋の予感」が既に栽培されており、12月には市場に並ぶそうです。

 地球温暖化対策としてセンターが2002年から開発を続けてきた品種で、主力品種のヒノヒカリよりも収穫量や耐病性に優れ、味もヒノヒカリと同等という事です。

 ヒノヒカリ(南海102号)は、コシヒカリ(越南17号)と黄金晴(愛知40号)の交配によって生まれた水稲ウルチ米で、宮崎県総合農業試験場(農林水産省指定試験地)で誕生しました。多くの府県で奨励品種に指定され、コシヒカリ・ひとめぼれに次いで全国第3位の作付品種となっています。

 しかし、近年異常高温が頻発。日照時間が長くても、高温のために品質が低下するなどの高温障害が発生するようになっていました。このままでは日本の半分以上が稲作に適さなくなる、との予測もあり、高温に強い品種の開発が急がれていました。