三菱自動車、191億円の特別損失を計上

 三菱自動車の25日発表によると、4月下旬に公表した2016年3月期連結決算を修正し191億円の特別損失を計上したそうです。

 言うまでも無く燃費不正問題の影響です。燃費データ改竄が明らかになった軽自動車4車種で、対象となるのは計62万5000台分のガソリン代差額と、エコカー減税に関する追加負担の肩代わりを損失として見込んだもの。単純計算すると1台当たりの平均費用は約3万円となります。

 価格は社内調査によって算出されたもので、国が進めている独自の燃費測定の結果次第では増える可能性もあります。また、中古車の価格低下で損失を被ったユーザーや販売店への保証は含まれておらず、燃費不正問題に対する損失が最終的にどの程度になるかは不明です。

 しかも、5月以降三菱自動車の軽自動車販売台数は7割減で、生産停止は6月以降も続く見通しです。日産自動車の参加で再建を図ることは決まっていますが、前途は多難。最悪の事態も予測しなければいけないでしょう。

台湾総統選、8年ぶり政権交代

 16日投開票された台湾総統選は、最大野党・民進党の蔡英文主席(59)が与党・国民党候補の朱立倫主席(54)と野党・親民党の宋楚瑜主席(73)を大差で破り、初当選、台湾史上初の女性総統が誕生しました。

 総統というのは台湾の最高権力者、要するに大統領のことです。初の女性総統誕生以上に、独立志向が強い民進党が8年ぶりに政権を奪還した事の方が重要です。過去8年間、国民党の馬英九政権が対中融和路線を進めてきましたが、この政権交代で台湾の政策が変わるかもしれません。

 特に若い世代では「台湾意識」が高まり、2014年春の対中経済協定に反発した学生が議会を占拠するなどし、同年11月の統一地方選では民進党が大躍進しました。とは言え、経済的には中国との関係は重要なので、いきなり独立を宣言するような過激な政策は採らないでしょう。事実、選挙期間中も蔡英文主席は対中政策については「現状維持」を繰り返し、具体的な内容には触れませんでした。

「あかつき」軌道修正成功

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)の5日発表によると、金星探査機「あかつき」の軌道修正に成功したそうです。

 あかつきは、宇宙航空研究開発機構宇宙科学研究所の金星探査機で、2010年5月21日に種子島宇宙センターから打ち上げられました。2010年12月7日に金星の周回軌道に入る予定でしたが、エンジントラブルにより軌道投入に失敗、金星に近い軌道で太陽を周回していました。

 JAXAは金星軌道への再投入のため、先月17日から31日の間に、姿勢制御用のエンジンを3回にわたって計約8分間噴射し、軌道変更を行っていました。今回あかつきから送られてきたデータを解析した結果、正しく軌道修正できた事が判明したものです。

 今後あかつきは太陽の近くを通過、金星軌道への再投入に挑むことになります。成功すれば、あかつきは従来の気象学では説明ができない金星の大気現象のメカニズムの解明のため、観測データを収集し、地球へ送信します。